『叱責』は○か×か最近光と接する上で、特に気をつけていることがあります。 それは、否定をせずに肯定的に接すること。 例えば『走るな!』ではなく、『歩きましょう』 『黙りなさい』ではなく、『今はお口チャックだよ』 ある朝のこと。 朝食のパンとミルクを持って、光は外へ出ようとしました。 どうやら外で食べたかったんですね。 寒い朝に外で食べさせるわけにはいかなかったわけですから、僕は『ダメ!外へは出るな!』・・・と言いそうなところを、『いいよ。外で食べよう。でも今日は寒いから、また天気のいい日に父さんと食べよう』と言うと、あっさりと納得してくれました。 ただ、やはり悪口を言ったり、怒って物を投げたり人を叩いたりした時には注意をします。 時々『ばか!』って言ったり『あほ!』とか言うので、『今の言葉は言わない方が良かったね』というふうに。 ・・・で最近のひいちゃん、『ばほ!』って言います。 もうおわかりですね。 『ばか』と『あほ』の合体語です。 『ばか』って言うと、父さんのチェックが入るからなんですねー。 まぁ言う前に、『ばか』とか『あほ』とかは良くない言葉なんだなと判断できるようになったわけだから、一応そのことについては喜んでいいのかな。 また怒って物を投げつけた時には、イライラするその気持ちを受け止めた上で、必ず自分で拾わせるようにしています。 障害を持つ子どもは否定的な言葉に対し敏感であると言われ、ADHD児は反応性うつ病にかかりやすいと言われています。 なぜならADHD児の多くは失敗を繰り返し、必要以上に叱責されるのでかかりやすくなるのは当然で、薬物治療開始前のADHD児の3~4割は反応性うつ病にかかっているとの報告もあるようです。 ADHD児を持つお母さんが書かれたある本を読みました。 そのお母さんはとても厳しく接しておられたようです。 滑り台を駆け下りるという危険な行為を繰り返す我が子に、ケガをするまでやらせたり、道路に飛び出すことが危険なことなんだとわからせる為に、自転車でわざとぶつかったり。 そのやり方で成功されているそうですが、僕自身はやはり『叱責』からは必ずしもいい結果は得られないと思うんです。 時には必要な時もあるでしょうけど。 それともうひとつ・・・ 『叱責』っていう字のことだけど、愛を持って『叱る』のはいいかもしれないけど『責める』ことは絶対してはいけないと思う。 どちらが正解で、どちらが間違っているとは言えないのかもしれない。 愛する我が子に対し、心を鬼にして接するのにも勇気がいるでしょうが、怒鳴りつけたい衝動を抑え、イライラとストレスを溜めながら対応することもまた根気がいるのですから。 でも、僕はとにかく『誉めて』伸ばしてやりたいのです。 やってみなければ結果はわからないですけど、『障害』は理解と支援しだいで『いい個性』にも『卓越した才能』にもなると信じています。 |